高知県断酒新生会では、例会活動だけでなく、地域に向けた啓発活動にも取り組んでいます。
その一つが、学校や関係機関などで行っている「体験発表」です。
アルコール依存症は、誤解や偏見を持たれやすい問題でもあります。
「本人の意思が弱いだけ」
「酒癖の問題」
「大人になれば誰でも飲むもの」
と考えられてしまうことも少なくありません。
しかし実際には、アルコール依存症は誰にでも起こりうる病気であり、本人だけでなく家族や周囲にも大きな影響を与える問題です。
だからこそ私たちは、自らの体験を語ることで、アルコール問題について正しく知っていただく活動を続けています。
学校でのアルコール教育
高知県断酒新生会では、中学校・高校・専門学校・大学などで、アルコール教育の一環として体験発表を行うことがあります。
そこでは、
- 飲酒が生活に与えた影響
- 依存症が進行していく過程
- 家族との関係
- 「やめたいのにやめられない」苦しみ
- 回復への道のり
などを、自らの言葉で率直に語ります。
これは単なる「怖い話」や「失敗談」ではありません。
実際にアルコール問題を経験した当事者だからこそ伝えられる、「依存症の現実」と「回復の可能性」を届ける取り組みです。
なぜ体験を語るのか
アルコール依存症は、多くの場合、「自分は関係ない」と思われています。
しかし実際には、
- ストレス
- 孤独
- 人間関係の悩み
- 飲酒文化
- 若年期からの飲酒習慣
など、さまざまな要因が重なって起こる病気です。
そのため私たちは、特に若い世代に対して、
「アルコール依存症は特別な人だけの問題ではない」
「困った時は助けを求めてよい」
ということを伝えたいと考えています。
また、依存症になった人を「だめな人」と決めつけるのではなく、病気として理解することの大切さも伝えています。
「回復している人」と出会う意味
体験発表では、苦しかった過去だけでなく、「回復」についても語ります。
- 仲間と出会ったこと
- 断酒会につながったこと
- 家族との関係が変わったこと
- 一日断酒を積み重ねていること
など、現在の姿を通じて、「依存症になっても回復は可能である」ということを伝えています。
実際に回復を続けている人の話を聞くことは、アルコール問題への理解を深める大きなきっかけになります。
地域とつながる断酒会へ
高知県断酒新生会は、断酒を続けるための自助活動だけでなく、地域社会とのつながりも大切にしています。
体験発表を通じて、
- アルコール問題への理解を広げること
- 偏見や誤解を減らすこと
- 若い世代への予防教育につなげること
- 困っている人が相談につながりやすくなること
を願いながら活動を続けています。
「知ること」が支援につながる
アルコール依存症は、本人も家族も孤立しやすい病気です。
しかし、周囲が正しく理解し、「相談してよい」「助けを求めてよい」ということを知ることで、回復への道につながる場合があります。
教育現場や地域の教育機関でのアルコール依存症の体験発表をご希望の方はお気軽に高知県断酒新生会にお問い合わせください。
