高知県断酒新生会では、医療・行政・福祉・司法・教育など、アルコール問題に関わる支援者の皆さまに向けて、断酒会例会の見学をおすすめしています。

アルコール依存症は、医療だけ、あるいは本人の意思だけで解決する問題ではありません。

治療・相談・地域支援・自助グループが連携しながら、長期的な回復を支えていくことが大切だと考えられています。

その中で断酒会の例会は、「回復の現場」を実際に見ることのできる貴重な場でもあります。


「断酒会とは何をしているのか」

支援機関の方から、

  • 「断酒会はどのような活動をしているのですか?」
  • 「例会では何を話しているのですか?」
  • 「患者さんにどのような影響がありますか?」

という質問をいただくことがあります。

しかし、断酒会の例会は、言葉だけでは伝わりにくい部分があります。

実際の例会では、

  • 飲酒による苦しみ
  • 再飲酒の体験
  • 家族との関係
  • 孤立感や自己否定
  • 回復への希望

などが、参加者自身の言葉で率直に語られます。

そこには、診察室や面談だけでは見えにくい「本人の本音」や「仲間同士の支え合い」があります。

だからこそ、まずは一度、例会を見学していただきたいと私たちは考えています。


回復の継続には「つながり」が必要

アルコール依存症 は、慢性的かつ再発のある病気と言われています。

治療によって一時的に飲酒が止まっても、

  • 孤立
  • ストレス
  • 自己否定感
  • 居場所のなさ

などから再飲酒につながることがあります。

そのため、退院後・治療後も「回復を続ける場」が必要になります。

断酒会の例会では、

  • 同じ経験を持つ仲間との出会い
  • 継続的な居場所
  • 自分の体験を語る機会
  • 他者の回復体験を聞く機会

があります。

「一人では続かなかった断酒が、仲間とのつながりの中で続けられている」

という声は、多くの会員から聞かれます。


「回復している当事者」と出会う意味

例会見学では、実際に断酒を続けている当事者の姿を見ることができます。

  • 長期断酒を続けている人
  • 再飲酒から立ち直った人
  • 家族関係を回復している人
  • 社会生活を立て直している人

など、多様な回復の姿があります。

それは、「依存症になったら終わり」ではなく、「回復は可能である」という現実でもあります。

また、当事者自身が体験を語ることには、専門職の説明とは異なる力があります。

同じ苦しみを経験した仲間の言葉だからこそ、患者本人に届く場合があるのです。


家族支援の場としての例会

断酒会の例会は、本人だけの場ではありません。

アルコール問題は家族にも深刻な影響を与えるため、ご家族もまた孤立しやすくなります。

例会や家族会では、

  • 家族同士の体験共有
  • 共依存についての理解
  • 「家族も支援を受けてよい」という学び
  • 一人で抱え込まないためのつながり

が生まれています。

支援機関の皆さまにも、ぜひ「家族支援の場」としての断酒会を知っていただきたいと考えています。


医療・行政との連携を大切にしています

高知県断酒新生会では、医療機関・行政・福祉機関との連携を大切にしています。

アルコール依存症の回復には、

  • 医療
  • 福祉
  • 地域支援
  • 自助グループ

それぞれの役割が必要です。

断酒会は医療機関の代わりではありません。
しかし、「地域で回復を続けていく場」として、大切な役割を担っていると考えています。


まずは一度、例会へ

断酒会について知る最も良い方法は、実際の例会を見ていただくことです。

例会には、

  • 回復を続ける人の姿
  • 仲間同士の支え合い
  • 本音を語れる空気
  • 「一人にしない」という文化

があります。

高知県断酒新生会では、関係機関の皆さまの例会見学を歓迎しています。

アルコール依存症支援の理解を深める機会として、ぜひ一度、例会へお越しください。